今年からの新NISAにより投資信託等で投資をする人がますます増えています。日経225などの日本株式のものよりも、S&P500やオールカントリー(世界株式型)といった海外、特に米国株式型を購入する方が多いですね。この商品は確定拠出年金であるiDeCo(イデコ)でも多く利用されています。
今回は新NISAやiDeCoで米国の株式に投資することが、どうして円安ドル高につながるのかを説明します。
1.お金の交換
まず、私たちが日本の円を使ってアメリカの株を買うためには、円をドルに交換しなければなりません。これは、まるで日本のおもちゃを買うために日本のお金を使うようなものです。でも、アメリカのおもちゃを買うにはアメリカのお金が必要です。
2.円からドルへの交換
日本人が円をドルに交換する時、たくさんの円をアメリカのドルに変えることになります。この交換が増えると、ドルを欲しい人が増えて、ドルの価値が上がります。逆に、円を売る人が増えると、円の価値が下がります。
3.円安ドル高
こうして、円の価値が下がり(円安)、ドルの価値が上がる(ドル高)ということが起こります。多くの日本人がアメリカの株に投資することで、ドルの需要が増え、円の需要が減るためです。
例
例えば、ある日、みんなが急にりんご($)をたくさん欲しがるようになったとします。りんご($)の値段は上がりますよね。
そして、りんご($)を買うためにみんながオレンジ(¥)を売るようになったら、オレンジ(¥)の値段(価値)は下がります。これが円安です。
まとめ
円安の原因について①では物価や、失業者数を反映する米国経済指標が米国金利に及ぼす影響から、②ではNetflixやAmazonなどのサービスを使うことによるデジタル赤字から、そして③では新NISAやiDeCoで外国株式型の投資信託等を購入することから解説しました。
①で金利が上昇しつづけて、②で海外のサービスを使いつづけて、③でS&P500やオルカンを購入する人が増えつづければ円安が根強いものになるのではないでしょうか?
円安になれば輸入している食物の価格が上昇したり、木材や金属等の資材や原油等のエネルギーの価格が上がることで様々なものの価格が上昇します。
今こそ日本の原材料で作ったものを消費するという意識が必要ではないでしょうか??