メルカリでビットコイン決済が可能に!

投資

昨日2月15日フリマサイトのメルカリでビットコイン決済、つまりビットコインでメルカリ内の商品を買えるようになりました。

昨年後半から市場が盛り上がってきた暗号資産(仮想通貨)、そのトップシェアを誇るビットコインは先日最高値をつけました(※日本円換算で)。

新NISAによる投資意識の向上が日本でもすすんでいる中で暗号資産にも目を向ける人が増えるのではないでしょうか?

今回はビットコインについてお伝えします。

ビットコインの値動き

現在のビットコインの価格

「円」では1BTC(ビットコイン)が約795万円前後(2月16日午前)で最高値です。

これは円安の影響でそうなのですが「ドル」ベースでみると

約52,800ドル(2月16日午前)です。

ドルだと史上最高値ではないです。

上図の値動きの「山」をみると Jan22の左側の2つの山の方が高いですね。

この時は7万ドル近くまでいっています。

この高い山は2021年5月と11月で、11月が7万ドル近くです。

今後の値動きを左右する材料

円で見ると史上最高値だから、ここから将来値上がりするかなぁ??

と思うかもしれませんが、ドルで見ると史上最高ではありません。

7万ドルまでまだ1万ドルあります。

現物ビットコインETFの現状

さらに、ブラックロックやフィディリティ、フランクリンテンプルトンといった変額保険のファンド(投資信託)の運用会社でも有名なところで現在ビットコインETFを販売しています。

ETF(上場投資信託)は投資信託を株式市場で売買できるようにしているものですが、ビットコインETFは投資信託同様に株式市場で売買できるようになっています。

下記は2月9日から2月16日までのiシェアーズビットコイントラスト=IBIT(ブラックロック現物ビットコインETF)の値動きです。

2月9日あたり基準価額が約25.8ドルでしたが、2月16日午前約29.5ドルと14%増加しています。

下図はETFではなくて現物ビットコインの(1ビットコインの)値動きです。

こちらは2月9日あたりで1ビットコイン約45000ドルでしたが2月16日は約52000ドルと15.5%増加しています。

14%と15.5%と差はありますが、これは1秒以下、瞬時に値動きのする仮想通貨(ビットコイン)ですので、ETFと通貨そのものでは価額評価の時期が異なるので気にしなくても良いかなと。

要はビットコインそのものの値動きとETFの値動きは連動していると考えられます。(当たり前?)

IBITが最も保有量の多いETFですが2月13日発表時点で10万5280ビットコイン、1ビットコイン約52000ドル換算で、約55億ドル、1ドル150円で換算すると日本円で、なんと8250億円です。

ブラックロック1社のこのETFだけで3週間弱で8250億円です。

ブルームバーグによると1月下旬開始からわずか17日でIBITの資金流入ベースで、2024年のETFの上位5本以内に入ったそうです。

これを上回ったのはS&P500を指標とするインデックスファンド、iシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)とバンガード500インデックスファンドETF(VOO)です。

IVVの資金流入額は4280億円、VOOは3980億ドルと、さすが長年運用してきた人気のあるファンドなので巨額ですね。

半減期が迫っている

ビットコインには「半減期」というイベントがあります。

この半減期を挟んで価額が上昇する傾向にあります。

半減期とは一言でいうと、「マイニング報酬が半減する時期」です。

もう少し詳しくいうと、ビットコインはマイニングという作業によって生み出されていき、その作業をした報酬をもらえる仕組みがあり、その報酬が約4年ごとに半減することになっています。

こうする理由はビットコイン自体のインフレを抑えるということからです。

法定通貨と同じく通貨の供給量が増えるとインフレになるということで、どんどんとマイニングしてビットコインが増えていくと、ビットコインの相対的(ドル等法定通貨に対して)な価値が下がります。

しかし、報酬が下がれば、マイニングをするマイナーが「やる気をなくす」わけですね。

これまで2009年1月の始まり以来3回半減期がありましたが、次回今年4月中の半減期に注目が集まっています。

マイニング報酬
当初 50BTC
半減期1度目 25BTC
2度目 12.5BTC
3度目 6.25BTC
次回 3.125BTC

まとめ

今後は資産運用の一部として無視できない存在のビットコイン。資産ポートフォリオの1部に加えることが賢明かもしれませんね。

メルカリに戻ってお話すると、ビットコイン決済ができない時は、メルカリで商品を「売って」得たお金をそのままメルカリ内に「貯めておいて」、その貯めておいたお金で、今度は自分がメルカリ内の商品を「買う」ことだけでした。

しかし、今回ビットコイン決済ができるようになって、商品を売ることで得たお金をメルカリ内でビットコインに買えて、ビットコインで貯めておいて、メルカリ内で買いたい商品があればそのビットコインをメルカリ内でお金に換えて支払代金に充てることができるようになりました。

気を付けなければならない点、特にすでにビットコイン取引をしている人にとって気をつけなければいけない点を最後にお話しします。

メルカリのビットコインというのはあくまで、メルカリ内の現金でビットコインを買って、メルカリ内の商品を買うときはそのビットコインをメルカリ内で売って現金にして購入するということです。

ポイントはビットコインのまま、商品代金に充てるのではないということです。一度現金化するということです。

ということは税金の問題が頭をかすめます。

現在の日本の税制では、ビットコインを含む仮想通貨の売却益は「雑所得」として税金がかかります。

メルカリで持っている鞄(買値50万円)を売って30万円売上げたのが2022年12月だとします(実際この時ビットコインでの取引はできませんでしたが仮の話で。。)。

そのお金をビットコインにすると当時は1ビットコイン224万円でしたので、30万円÷224万円=0.1339ビットコインを手にしました。

そして今メルカリ内でほしいギターが30万円であったので、そのビットコインで買おうとします。

1ビットコイン784万円になっています。

0.1339ビットコイン持っていますから、784万円×0.1339=104万9776円、約105万円です。

運用面でみるといいですね。

鞄を売った当時ビットコインに買えずそのまま「お金=円」のままだと、30万円手にいれて30万円でギターを売ったら何も残りません。

が、ビットコインに換えていたので、105万円-30万円=75万円も残っています。

ここに税金がかかるわけです。。。なんか、面倒ですね。。。

さらに、決定的にメルカリではビットコインの運用が邪道だと私が思う点は、所有しているビットコインを外に(自分のウォレットや暗号通貨取引所)出せないことです。

自分のビットコインですが、外に出すことはできません。

それって自分のものですかね??

外国為替FXやっていてドルやポンドを所有できないのと同じです。

もう一つ、ビットコインを外に出せないだけではなくて、ビットコインをメルカリ内に「入れる」こともできません。

具体点にいうと、すでに暗号資産取引所(内の自分の口座)や自分のウォレット(財布)にあるビットコインを使ってメルカリで買い物をすることは不可能です。

ビットコインの出し入れができないのはどうでしょうか?

FX的な感覚であれば良いかもしれませんが。。。

暗号資産取引所(販売所)を選ぶポイント

では、どこでビットコインを手にいれれば良いのでしょうか?

①安全性、②使いやすさ、③手数料が決めてです。

③について書いておきます。

法定通貨である円から暗号資産であるビットコインに換えるには一般的には2通りあります。

一つは「販売所」から買う方法と「取引所」という市場で買う方法です。

販売所から買うは、販売所(取引所運営側)という業者から買うということです。

取引所で買うは、取引所という市場でお互いに一般人も企業も交えてその人たちから買うということです。

何が違うかというと、手数料(スプレッド)です。

一般的には販売所で買う方が手数料高いです。

ですので、ちょっと手間かもしれませんが、通常は取引所で買います。

しかし、取引所で指値で買うのはややこしいなとか、成行で買うといくらになるか確定しないからいや、無駄に高い金額で買ってしまってるかもなど、株取引と同じように、面倒だなと思うなら販売所で買うしかないですね。

その場合、販売所としての手数料は暗号資産の協会(JVCEA)で見ることができます。

ここに「参考価格」というのがあるので、クリックするとエクセルで各暗号資産取引所の毎日の販売所としての売買価格をダウンロードすることができます。

コインチェックやビットフライヤー、DMMビットコインやGMOコインなどなど手数料比較ができます。

できるだけスプレッドが低い(小さい)ものを買う方が良いですね。

2月14日時点のデータだとLine(ラインビットマックス)が1ビットコイン中値7781万1037円に対しスプレッドが98913円なので、スプレッド割合は約1.27%です。

ライン 1.27
SBI 1.72
DMM 2.03
ビットポイント 2.31
楽天 2.28
ビットバンク 2.5
GMO 2.62
コインチェック 3.05
ビットフライヤー 3.06

スプレッドが低いランキングですが、このスプレッドは日々変わり、順位は変動します。

さらに、手数料はスプレッドだけではなく、取引(購入)をする円を取引所(販売所)に入金するときの手数料、出金するときの手数料がかかります。

また、ビットコイン等仮想通貨にしたものをウォレットや他の取引所に送る時に送金手数料がかかります。

ここも取引所(販売所)によって異なるので手数料も総合的に判断する必要があります。